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もし私が戦争まっただなかの東京にタイムスリップしたとしても、人々の変わらなさにビックリするかもしれない、戦争中にも人々は笑ったり怒ったり哀しんだりやりきれなかったりしていて、戦争がどうのこうのよりも日々の生活が大変だった人のほうがきっと多かったのではないかな、と思う。というか思った、この小説を読んで。持丸ハルカ現在80歳、60歳を過ぎたら喫茶店では光の当たらないほうの席に座るべし、その方が肌が綺麗に見えるから、女は手抜いたら落ちる、という言葉をきいて現在24歳の私、手抜きまくりでもう落ちるところもないかもしれない、反省した。40歳も年下の男どもも、初対面でハルカちゃんと呼んでしまうような、そんな女性の一生を描いた小説。痺れました。9悪いことがあっても1良いことがあれば良い方に取れる、いつの時代もポジティブシンキングってとっても大事、多分ハルカ自信は気付いていないけれども、その思考で色んなことを自分の味方につけてきた、そんな気がする。ポジティブな人はやっぱりお得。そして、こんな風に年を取れたらと思う。ハルカがモテたのだって30過ぎてから、私だってこれからいけるだろうと信じて、手を抜かずにやっていくのみ。精進します。


私は何でも村上さんに影響される。もちろんこの本を読んでジョギングを始めたけどすぐに挫折しました、ちなみに。村上さんと私の違いは多様にあるけれど、決定的な違いは意志が強いか弱いかという違いだと思われる。村上さんが成功してきた理由は何よりこの長距離ランナー的な性格と意志の強さそれにあると思う。けして天才ではないのだ、彼は。天才でないからこそこんなにも心を掴まれるのだと思う。この本は走ることを書いた実用書ではない。と本書でも書いてあるけれど「走ること」を通して書かれた「自分」という内面をエッセイではなくより深く文章にしたものだと思うし、こういう文章は村上さんにとっては初めての形だと思う。そしてこの本から通して伝わるのは何よりもの意志の強さであるだろう。


山田詠美の小説を読むと、私はいつも嫉妬と焦燥と、そしてやっぱり甘い気分に包まれる。子どもの頃食べたペロペロキャンディーのような甘さ、最初は美味しいのに、甘くて甘くて胸焼けしちゃう、もういいよって程の甘さ、でもしばらくするとそれを忘れてまたあのグルグルの渦巻きに憧れを抱いて買ってしまう、そして胸焼けしてしまう。その繰り返しなのだ。40代の恋といわれるとなんだか泥臭くて聞いた途端拒否反応が出てしまいそうだけれど、読んでみると山田詠美はやっぱり山田詠美なのであった。彼のことをどこまでもかわいがって、そして自分も可愛がってもらう。恋の秘訣は出し惜しみしないこと、他の彼女の小説で私は「恋はナマモノ」という事を教わったけれど、私は結局いつもないものを出し惜しみしてしまうのであった、全く勉強していない。みんながこんな恋うらやましい、いいなぁと思いながらも実行できないのは何故なんだろう、それはそうじゃない方が楽だし簡単だからだと思う、人を思いっきり好きになってそれに身を任せるのはきっと結構辛いことなんだと思う。


人は死ぬ。そういうものだ。トラファルガー星人によると、そういうものらしい。第二次世界大戦においてドレスデン爆撃を体験したビリー・ピルグリム。大人になってもビリーと呼ばれるのは、人に神秘的な印象を与えるものらしい。そういうものだ。ビリー・ピルグリムは時間を自在に移動するけいれん的時間旅行者であり、検眼医でもあり、トラファルガー星の動物園に、いれられてもいる、そういうものだ。カート・ヴォネガットはyomyomに短編小説が掲載されている時に1回読んだけれど全く意味がわからなかった。この小説も最初はさっぱりわからなくて、面倒くさいと思ったけれど頑張って先を読み進めたら意外と面白かった。まずビリーが生きる気力を全く持っていないところがいい。それは自分の未来はわかっているからそんなものを持ってもしょうがないし意味がないのだろう。彼の頭の中は宇宙であるし誰の頭も宇宙なんだろう、そういうものだ。「神よ願わくばわたしに変えることのできない物事を受け入れる落ち着きと、変えることのできる物事を変える勇気と、その違いを常に見分けるる知恵とをさずけたまえ」そんなの私も欲しい。


ブログのタイトルは「本」となっているけれど「映画」も記録します、暇なので。経済学の大学院生のフランス人男子がスペインに留学。恋人との別離、ルーム・シェアする仲間達とのつながり、知り合いになったお医者さん夫婦、1年間のスペイン留学の間で起こる色々な日常の出来事がとても微笑ましくって、それにしてもスペインは色が綺麗、あせたような黄色と赤と深い群青色、首しめ強盗が恐くて行きたくなかったけれど、スペイン、いいんじゃないの。ちなみに恋人役でアメリのオドレイ・トトゥが出てます。これまた可愛らしい。これは恋人から薦められて見たものだけど、男の自分勝手さがよく出ています、自分はスペインで浮気して仲間と楽しそうにしながら彼女をほっぽいた癖に、いざ振られるとなると未練がましくぐだぐだ引きずって、こんなのふられて当たり前じゃ、と画面の前で憤慨していました。コマ飛びっていうの?難しいことはよくわからないけどそういう映像技術がこ洒落て可愛くて、雑踏の中に「僕はここ」っていう赤い矢印が出てたりとかそういう小技が好きでした。最後のあたりのルームメイトの浮気現場に彼氏がいきそうになり他の人全員で何とかしようっていうバタバタがすごい面白かった。声を出して笑ってしまった。こういうルームシェアとかってやっぱり憧れるけど、全員なんてことはなく英語を話してて(スペインなのに)やっぱり英語が出来ないと無理なのか、しかも全員白人だし、とがっかりしたのです。


愛すべきちくまプリマー新書の32巻、ちくまプリマー新書はとてもいい新書だと思う。まず色使いが優しい、そして内容がとてもわかり易い。並べたときに楽しい気分になる。シリーズでも少しずつ装丁が違うのです。それもなるほどクラフトエヴィング商曾が全装丁を請け負っているそう。というわけでこの本も例に漏れずわかりやすくていい本なのです。哲学でいう「存在論」の入門編ともいうべきこの本は、「存在」の問題を「存在の国の根っこを見つける」冒険として、読者を哲学の道に誘いこんでくれます。古今東西の哲学者を悩ませてきた、「存在するとはどういうことだろう」「存在するの外側はどうなっているのだろう」という事を、本当にわかりやすく教えてくれる。哲学というとしち面倒くさい事に思われがちだけれど、実は普通の人がお風呂の中とか電車の中でふと思うような事を問題にしている事が多い、突き詰めると。誰だって「どうしてこの地球はあるのだろう」とか「宇宙の外側は一体どうなっているのだろう」とか思ったことがある、と私は確信しているのだけれど。最近それは全て科学の力で説明出来ると思われているけれども、実はその科学も人間の手によって作られていて人間の感覚と経験が入ってしまう学問だ、という事も教えてくれる。もろ文系な私は科学が全く出来ないため、科学の不完全性を説かれると、なんとなくすーっとしたいい気分になってしまうのですね。科学だけが全ての謎を解き明かす学問ではない、とこの本を読んで誰かに話してしまいたくなるそんな本。存在の国の冒険は果たして成功するのかしないのか。世界のはじめはどこにあるのか。哲学入門書としても、おすすめです。